「不登校支援を語る会」に参加してきました。

2020年10月26日

先日、主催:三条市教育委員会 共催:心と学びの相談・支援センターの「不登校支援を語る会」に民間の支援機関・団体として参加してきました。当事者の保護者は10名くらいの参加であとは教育委員会関係や公設の支援機関の人なども10名くらい参加されていました。我々、「フリースクールヒュッゲ」、「不登校児・家族支援seizei(せいぜい)」、「ゆきわりの会(不登校生親の会)」の民間は第2部からの参加で自団体の紹介のみでした。
この「不登校支援を語る会」は昨年から始められ、今年で二回目となる官民連携して不登校支援を進めていく会です。しかし、官民連携といってもまだまだ官と民との温度差や空気感の差はみられ、主催、共催は教員関係者が多く、まだまだ旧態依然な感じがしました。官民連携を進めていく動きそのものは私自身大歓迎ですが、形だけには終わらずにしたいです。前回の県の官民連携の合同研修会のときも感じたのですが、学校の先生たちが集まったときのあの重苦しい感じはなんとかならんかなと...。あの雰囲気では当事者やその親御さんは話しづらくなるのは当然かと思います。
また、心と学びの相談・支援センターの方が「自立」とは自分自身で考え、人のために、自分自身で生きていけるようにするといったお話しを成功事例を交えてお話しされていました。「自立」についてはそれぞれいろんな考え方がありますが、センターの方がお話しされていた「自立」については学校などでもよく耳にすることがある考えです。実はこの考え方で苦しんでいる当事者や親御さんが結構いらっしゃいます。人に迷惑をかけてはいけない、自分自身で何とかしなければという考えに縛られ、誰にも相談できずに苦しんできた方のご相談を私自身も何度か受けてきました。
私自身も今までいろんな人に迷惑をかけたり、お世話になってきましたし、これからもそういうことがあると思います(笑)それでも、いろんな人と繋がることができ、その人たちのお陰で今の自分これからの自分があると思います。本当の「自立」とは「どれだけの人に頼れることができるのか」だと思います。当たり前のことですが、人はひとりでは生きていくことはできません。迷惑をかけたらその分他の人に施せばいいと思います。インターネットなどが普及し、今までは違った人とのかかわり方、繋がり方ができるようになりましたが、それでも「人との繋がり」は大切です。
2019年度の不登校の人数は過去最多を更新しました。2020年度の統計は来年出されますが、コロナ禍の影響で今年以上の人数になると思います。今回のコロナ禍で不登校のみならずいじめや自殺問題など学校や社会を取り巻く環境の弊害や問題が顕在化されたとも思います。学校に行けばなんとかなる時代ではもうないということ、学校以外の選択肢が必要であるということをもっと皆さんに知っていただけたらと思います。不登校とか障害とか関係なくその人がその人らしくいられる社会にもっとなってほしいですね。