ゆきわりの会12月定例会 ~自立とは~

2020年12月14日

ゆきわりの会12月定例会に参加してきました。今回は「自立」をテーマにいろんなことを話し合いました。当事者目線からの「自立」、保護者目線からの「自立」、支援者目線からの「自立」などそれぞれの立場、個々人からいろんな「自立」の考えが出ました。社会的自立、経済的自立など様々な「自立」がありますが、当事者目線ではなく、社会や世間体などに軸を置く「自立」のプレッシャーが当事者、その保護者に生きづらさを感じさせる要因の一つだと思います。
話し合いの中で「自分が自分というキャラクターの一番のファンであり、これからもいろんな人に迷惑をかけたり、お世話になるかもしれないけど、今の自分が好きで、そのことが自分にとっての自立」といった当事者の話が私を含め、ゆきわりの会の参加者全員の心に響いてました。
このゆきわりの会は当事者、保護者の皆さんが明るく、穏やかな雰囲気の中でそれぞれの想い、考えを活発に話されるとても貴重な会です。ゆきわりの会の参加後の参加者の皆さんの表情が柔らかくなっている様子を見ることができ、私自身も気持ちがほっこりさせられています。それぞれの想い、考えを話すだけで、解決策を模索する場ではありませんが、参加された皆さんがそれぞれの不安、悩み、想いを共有し、当事者の声を直接聴くことができるとても素晴らしい会です。
また、今回は当事者の語りバである「オンリハ」も同時開催されました。「オンリハ」に参加している子たちの明るい笑い声が終始続いており、とても賑やかで楽しそうにされていました。今回は自分たちが「行きたいところ」「したいこと」なども話されていました。「オンリハ」に参加されている皆さんそれぞれ抱えている悩み、背景は違いますが、当事者ならではの想いで繋がれることはとても素晴らしいものだと思います。
「不登校」「ひきこもり」などまだまだ肯定的に捉えらない社会ではありますが、彼らのような人たちが「自分らしくいられる環境、社会」を我々大人が提供し、我々、大人も自分の人生をもっと楽しんだほうがいいですね(*^-^*)