合同研修会に参加してきました。

2020年10月13日

新潟県教育委員会主催による適応指導教室・訪問指導合同研修会に参加してきました。この研修会は市町村の教育委員会担当者、市町村適応指導教室・訪問指導に携わる方、生徒指導に係る加配教員、民間の団体、教育事業所担当者主事、スクールソーシャルワーカーが参加対象者となっている官民連携の合同の研修会です。昨年は全県単位で開催されましたが、今年はコロナの関係で上・中・下越の三ブロックに分かれて開催されました。私は中越ブロックに参加しましたが、40名近い方が参加されていました。
官民連携の合同研修会ですが、まだまだ民間の参加率は低く、ほとんどが学校関係者でした。教育委員会主催ということで学校関係者が多く、学校側の立場からみた不登校の見方、考え方を知ることが出来ました。「学校ありき、学校復帰前提」、「学校でしか学べないことがある、学校に行けば社会性が身につく」といった考え方の人がまだ多いなあと感じました。不登校の人数は年々増加傾向にあり、今年はコロナ禍の影響を受け、さらに増加していくと思われます。学校だけでは不登校などいま起きているいろんな問題に対処できなくなっており、民間との連携の必要性が高まっています。そういう状況下において官民連携の合同研修会が開催されることは大切だと思います。
また、今回の研修会で、「コロナ禍の状況でICTの必要性が迫られ、学校のICT化が加速していくこと」についても話されましたが、ICT化が進み、学びの機会の増加、多様化が進むことは子どもたち(特に不登校の子)にとって良かったと思います。しかし、ハードや体制面の変革だけでなく、学校の先生をはじめ、子どもに係る大人たちの意識改革も必要なのではないかとも感じました。既存の考え、前例主義に捉われず、もっと柔軟に子どもたち一人一人に対応してほしいとも思いました。
私は学校そのものを否定しているわけではないですが、もっと不登校を肯定的に捉えられる社会にしたいと強く思います。そのためには学校を含め、子どもたちを取り巻く環境を少しづつでも変えていけるよう今後も活動を続けていきたいと思います。