希望の春!!!

2021年04月01日

新年度始まりました。今年は桜の開花が早く、もう満開になっているところも観られます。
世の中も春めき、新しい生活が始まる時期でもありますが、新しく環境が変わったりし、不登校、ひきこもりなどで悩み、苦しむ人たちが増加してくる時期でもあります。フリースクールを運営し、当事者や親御さんなどいろんな方の相談を受けますが、支援する立場として大切にしていることが3つあります。

それは、
◆「期待」  よりも 「希望」
◆「頑張れ!」よりも 「大丈夫!」
◆「他人」  よりも 「自分」

の3つです。

「期待」は相手に対して求める感じが強く、それが当事者自身に「期待」に応えなければならないという心理的圧力になるとともに「期待」した人自身の失望感を生み、当事者への信頼感も失うこともあります。それに対し「希望」は自分自身に対して持つものであり、相手に対して求める感じがあまりしない分、当事者への心理的圧力が少なく感じます。
「頑張れ」は当事者自身は勿論、親御さんなどもこれまで十分に頑張ってきています。一生懸命頑張っている人に「頑張れ」の一言は精神的にかなり追い詰める言葉の一つです。それよりも相手のことを信頼する言葉として「大丈夫」の一言で安心し、少しでも気持ちが楽になれることがあります。同様に「やればできる」という声掛けよりも「なんとかなるさ」のほうがいいと思います。「大丈夫」、「なんとかなるさ」の根拠は必要なく、ただ相手のことを信頼するだけで十分です。
最後の「他人」よりも「自分」とは、判断基準、価値基準を「他人」ではなく「自分」にすることです。社会や学校だけでなく親子の関係においても「人は人、自分は自分」という価値観は大切だと思います。今までの日本の社会、特に学校において「社会性を身に着ける」という名のもとに「いかに周りの人とうまくやっていけるか」ということが大事にされ、「個人」よりも「集団」を重きに置くことがあります。「社会性を身に着けること」そのものは私自身悪いとは思いませんが、その前に強く思うことは「社会の前に個ありき」という考えです。私自身は「個」の集団が社会を形成すると考えます。「個」それぞれがそれぞれの価値観や考え方があり、違っているのが当たり前という社会であり、多様な生き方があり、それを認めていける社会であって欲しいと思います。
今年度も”ヒュッゲ”を理念とし自分らしく生きる、もう一つの居場所を提供していきますので今後とも宜しくお願い致します。
*桜満開もいいですが、桜の咲き始めも力強い感じがして好きですね!!!