本人の気持ちより先に出ない

2020年02月18日

先日の石井志昂さんの講演会の中で「本人の気持ちより先に出ない(提案不要説も)」についてのお話しをされていました。この話、親御さんの場合よりむしろ学校の先生などにありがちな話なんではないかと思います。学校に行きたくても行けない子もいれば、学校に行きたくない子もいます。新学期が始まる時期や修学旅行などのイベントが行われる時期に本人の気持ちをないがしろにした登校刺激などを与えたりする人が未だに多く、本人の気持ちと向き合う前に学校や社会と繋げようし、当事者をさらに追い込むような状況に至らせることがあります。私自身も本人の気持ちをないがしろにし、良かれと思って先回りし、失敗したこともあります。
自分の経験からも学校や社会と繋げる前に当事者の気持ちと繋がることのほうが大切ではないかと思っています。不登校、ひきこもり、ニートなどに至る要因、経緯は人それぞれですし、社会への復帰の仕方も人それぞれです。
「本人の気持ちより先にでない」という当事者自身の言葉には大変重みがあります。不登校、ひきこもりの状態の人を「楽している、何も考えていない、逃げている」などという方もまだおられますが、もっと不登校、ひきこもりの現場と当事者の気持ちを理解してほしいと思います。
「生きてるだけで丸儲け!!」は私の好きな言葉の一つです!!
その気持ちでいれば、より生きやすい世の中になるのではとも思います。