素数ゼミ 周期ゼミ

2021年06月04日

まだ新潟はこれから梅雨入りに入るかどうかの時期で、まだ夏にはなっていませんが、夏の風物詩といえばセミの合唱が挙げられます。そのセミに関しての話題ですが、今年は「素数ゼミ」が大量発生する年で北米で大量発生しています。「素数ゼミ」とはちょうど17年ごとと13年ごとに大量発生するセミのことで、数十億匹の大合唱は我々が夏に耳するセミの合唱とは比較にならないほどやかましく電話の声も聞こえなくなるそうです。そんな「素数ゼミ」ですが、なぜ17年周期と13年周期で大発生するのかについて調べてみたらいろいろと興味深いことがありました。
17年と13年という半端な周期になった秘密は「最小公倍数」にあるそうです。
それ以上の説明は生物というより数学になるので割愛しますが、「素数ゼミ」が生き残っていくために狭い範囲で大発生し、子孫を残すように進化してきた過程を見ていくと、「いかに子孫を多く残すか」をテーマにした生物の「進化」の謎が少しずつ解明されていく感じがします。
このように世の中には不思議な謎を持った生き物がまだまだたくさんいますが、それらの生き物の謎には必ず何らかの意味があると思います。
この「素数ゼミ」の名付け親であり、その謎を解明したのが、日本の生物学者で数理生態学を専門とする吉村仁教授です。吉村教授は幼いころから昆虫採集に夢中な"昆虫少年"だったそうです。これからの時代ますます自分が好きなことに夢中になれる人や環境が大切ですね!!!