「誰もが安心して、弱者になれる社会を」
安福亭にて、注文した老麺が出来上がる前に新潟日報の日報抄を読んでいたら、上野千鶴子さんの言葉「強者はいずれ弱者になる」「誰もが安心して、弱者になれる社会を」が目に留まりました。
特に二つ目の「誰でも安心して、弱者になれる社会を」という言葉にとても共感しました。フリースクールを利用する方だけでなく、世の中にはいろいろと生きづらさを感じている方が多くいらっしゃいます。生きづらさを感じる要因はその人自身だけにあるのではなく、育ってきた環境や背景など様々な要因が絡み合っています。その要因の一つが今の社会を生き残るために「強さ」と「失敗しないこと」を求められる社会にあると思います。
今の社会は子どもたち以上に大人たちに心の余裕がなく、寛容な心を持てない人が多く、その大人たちの犠牲者が子どもたちなどの社会的弱者になっている現状があり、学校現場においても同様なことが言えます。常に大人の求める正解を強要され、大人たちの存在が、子どもたちの自由な発想や成長の妨げになっていることがまだまだ多いです。
人生生きていく中で間違えることや失敗することはたくさんあります。何が正しくて、何が間違いかなど国や文化や時代などの環境で変わりますし、正解が一つとは限らないことが世の中多いです。私自身も今までたくさんの失敗や間違いを起こしていますし、これからも起こしていく可能性は大です。それでも前に進んだりできるのは、失敗からいろんなことがたくさん学び、自分自身を省みる機会を持てたからです。失敗をいくらでもできる環境は大切で、必要です。
その失敗が出来る機会がたくさんあれば、「誰もが安心して、弱者になれる社会に」なれるのではないでしょうか。
「誰もが安心して、弱者になれる社会」こそが本当の意味で「強い」社会なのかもしれませんね。
*ちなみにこのブログは私の大好きなサカナクションのYoutubeの動画配信を観ながら書きました(*^-^*)