「居場所」のススメ

2025年05月20日

5月も終盤に入り、新年度からもう1ヶ月以上経過しました。

この春ヒュッゲから高校に進学した子たちは自分たちのペースで高校に通っています。彼らは中学校時代は学校にはほとんど行かずにヒュッゲを「居場所」として中学校生活を過ごしていました。それでもこの春から新しい環境で無事にスタートを切ることができ、私自身嬉しいです。ヒュッゲは長岡英智高等学校(新潟英智高等学校)と連携し、高卒資格取得サポートをしていますが、現在、数人の子たちを高卒資格取得サポートをしています。

サポート受けている子たちはこれまで学校、家庭以外の居場所としてヒュッゲを利用していた子たちですが、利用者の中には小学校の頃からヒュッゲを利用し、小、中は学校、家庭以外の居場所としてヒュッゲを利用し、この春、長岡英智高等学校に進学し、ヒュッゲの高卒資格取得サポートを受けている子もいます。

ゴールデンウィーク明けで学校生活が本格的になるこの時期は、4月からの新しい環境へ適応するための疲れなどで体調不良になったり、進学先が思っていたのと違っていたと感じ、学校をやめたくなったり、転入学を考えたりし、不登校や苦登校になりやすくなります。

体調不良等で身体も心もSOSを出しているこの時期に無理やり学校に行かせることは私自身はあまりお勧めはできません。この時期に無理を続けることで最終的にその人の「命」を奪うことにもなるからです。そうならないように心身ともに休んだり、充電できるような「居場所」の確保が必要だと思います。「居場所」はその人にとって「居場所」であれば、フリースクールや図書館などの学校、家庭以外の居場所でもいいと思います。

「居場所」において、特に大切なことは「居場所」となりえるような「人」の存在です。フリースクールヒュッゲは開校して、7年目になりますが、これまでいろんな「人」に利用して頂き、その「人」たちそのものが「居場所」を作り上げてきました。「居場所=人」となるような「居場所」作りをこれからも大切にしていきたいと思います。

フリースクールヒュッゲがここまで続けてこられたのは、皆様のご理解、ご支援、ご協力の賜物なのはもちろん、ヒュッゲを利用されてきた方々がいたからです。

例年、この時期は利用者が増えずに、運営面でも苦しい時期になりがちですが、不登校の子どもたちは年々増加し、フリースクールなどの居場所の必要性は高まっています。それにも関わらず、「居場所」を必要としている人に必要な情報が届いていなかったり、利用したくてもいろんな事情があって利用できない方が少なくありません。

フリースクールを開校して7年目に入り、これまで「命」にかかわる案件にも何度か携わり、かけがえのない「命」を守るためにもフリースクールのような学校、家庭以外の居場所が必要だと強く思っています。

「居場所」を必要としている人に必要な「居場所」が提供できるようこれからもフリースクールヒュッゲを宜しくお願い申し上げます。

必要としている人に必要な支援が届けられるようフリースクールヒュッゲの紹介などもしていただけるとありがたいです。

不登校などでお悩みのかた、転入学などを考えている方などまずはお気軽にお問い合わせ、ご相談ください。

一度限りの人生を「自分らしく生きるため」のもう一つの「居場所」をヒュッゲはこれからも提供していきます!!!