やりたいことだけをやり通す!

2020年11月09日

先日、いろんな方のご縁で山の宿明治温泉で開催された「Smile Concert 福麻むつ美 in 奥蓼科」に行ってきました。福麻むつ美さんは元宝塚の男役や劇団四季などでご活躍されていたミュージカル女優でそれだけでもとても凄いことなのですが、なんと福麻さんはステージ4の末期がんを克服されたガンサバイバーでもあります。
コンサート前日から福麻さん一行は明治温泉に来られていたので、私も前日入りし、一緒に食事をしたり、いろんなお話しをすることができました。本番以外の福麻さんはとても自然体で自分を飾ることがないとても素敵なお人柄で、福麻さんの周りにいた人たちも素敵な方々でした。
コンサート本番はエンターティナーとして第一線でご活躍されてきた圧倒的な歌唱力、演技力に心の底から感動しました。また、福麻さん自身から溢れ出る生命力のパワーはとてもエネルギッシュで「生きる力」もいただけました。
コンサートの中でご自身の癌のことについてのお話しをされましたが、その中で「嫌なことを我慢してやらず、自分のやりたいことを人生前倒しにしてやり通すという生き方にシフトしたおかげで余命半年といわれた末期がんを克服できた。」というようなことをおっしゃってました。
二人に一人は癌にかかると言われてるように、癌細胞はもともと誰でも持っており、NK細胞など自己免疫力の力で癌細胞の増殖を抑えたりすることで癌ならずにいられるのですが、NK細胞などの自分の免疫力が低下したりすることで癌細胞の増殖を抑えることが出来ず、癌になってしまいます。癌細胞の増殖を抑えたりしている自己免疫力は日頃の生活習慣や気持ちの持ち方にかなり影響されます。病は気からと昔から言われてますが、福麻さんも仰っていましたが、「癌も気から」とも言えるかもしれません。
現代医学は以前に比べると飛躍的に進歩しており、それによりたくさんの人が恩恵を受けていますし、私自身も現代医学の進歩に恩恵を受け、期待しています。最終的には自分自身の力が大切なんだと今回の福麻さんのお話しを聴いて実感しました。また、癌だけではありませんが、困難に直面しているときに自分自身の力だけではなく、周りの人たちの理解、サポートも必要だということも仰ってました。人はひとりで生きていることはできませんし、いろんな人に支えられて生きています。不登校、ひきこもり支援をしている中で「自立」という言葉をよく耳にしますが、「自立」とは自分一人で生きる力を身に着けることではなく、どれだけ人を頼ることができるのかが大切だと思います。全く人に迷惑をかけず、人に頼らずに生きることは不可能です。生きてく中で人に迷惑をかけたり、人に頼ったりすることは当然のことですし、人に迷惑をかけた分、他の人に施せばいいと思います。
「やりたいことだけをやり通す」という生き方は病気であろうとなかろうといろんな境遇に置かれている人たちに必要な生き方だと思います。学校をはじめ、今の社会は何かと窮屈で自分のやりたいことがやれる居場所がまだまだ少ないと感じています。不登校、ひきこもり支援をしている立場からも「自分のやりたいことを存分にやれる環境、居場所」が必要だと思います。これからもいろんな人と繋がっていき、いろんな人の想いも繋げていきたいと思います。