わらたねフェス2026に参加!!
2026年10月11日、北上市文化交流センターさくらホールfeat.ツガワで開催された「わらたねフェス2026」に参加してきました!
今回の参加では、西郷孝彦さん、後藤誠子さんをはじめ、ワラタネスクエアの皆さんと再会することができました。懐かしい方々との再会に加え、新しいご縁にも恵まれ、人と人とのつながりの大切さを改めて感じる一日となりました。
音楽や表現を通して、一人ひとりの個性が輝く
会場では、音楽や歌、コントなどさまざまなパフォーマンスが披露されました。
出演者の皆さんのステージは、どれも本当に素晴らしいものでした。
それぞれの思いや経験が、音楽や言葉、身体を通した表現となって会場に広がっていきます。そこには、誰かと比べるのではなく、一人ひとりの個性や生き方を大切にする空気がありました。
不登校やひきこもり、生きづらさなど、さまざまな背景を持つ人たちが、自分らしい形で社会とつながり、表現し、活躍する。
そんな姿から、私たちが大切にしたい社会のあり方を感じました。
今回のフェスを主催する「北上笑いのたね事業所」やワラタネスクエアの皆さんは、人と人とのつながりを大切にしながら、誰もが自分らしくいられる居場所づくりに取り組んでいます。
「あなたはあなたのままでいい」
このメッセージが、フェス全体を通して伝わってきました。
子どもたちを変えるのではなく、環境を変える
今回、改めて考えさせられたことがあります。
それは、学校も、先生も、大人も、そして社会全体も、余裕を失っているのではないかということです。
学校では、決められた時間割やルール、学習の進度、集団生活の中で求められる行動など、さまざまな基準があります。
もちろん、学ぶことや集団で生活することには大切な意味があります。
しかし、その基準に合わせることが優先されすぎると、子どもたちが本来持っている可能性や夢、個性が見えにくくなってしまうことがあります。
みんなと同じようにできない。 学校に行くことがつらい。 集団の中にいると苦しくなる。 自分の気持ちをうまく言葉にできない。
そんな子どもたちに対して、私たちはつい「もっと頑張ろう」「みんなと同じようにできるようになろう」と求めてしまいがちです。
でも、本当に必要なのは、子どもたち自身を変えようとすることなのでしょうか。
子どもたちを変えるのではなく、子どもたちが自分らしく生きられる環境をつくること。
一人ひとりの違いを認め、安心して過ごせる場所をつくること。 自分のペースで学び、挑戦できる機会を保障すること。 困ったときに助けを求められ、失敗してもやり直せる環境を整えること。
子どもたちに社会への適応を求めるだけでなく、社会の側も変わっていく必要があるのだと思います。
西郷孝彦さんのお話から考えた「適当」の大切さ
西郷孝彦さんのお話の中で、特に印象に残ったのが「理想の教師像は高田純次」というお話でした。
思わず笑ってしまうような言葉ですが、そこには大切なヒントがあるように感じました。
大人が何でもきっちり決めつけないこと。 必要以上に深刻になりすぎないこと。 少し肩の力を抜いて、目の前の子どもと向き合うこと。
ここでいう「適当」は、無責任であることや、子どもに無関心でいることではありません。
むしろ、大人の価値観や正しさを押しつけすぎず、子どもが自分で考え、自分なりの答えを見つける余白を残すことではないでしょうか。
大人に余裕がなければ、子どもの小さな失敗も許せなくなってしまいます。
反対に、大人が少しゆったりと構えることができれば、子どもの寄り道や遠回りも、その子らしい成長の過程として受け止められるかもしれません。
子どもを信じて、待つこと。 すぐに答えを出そうとしないこと。 一人ひとりの可能性を決めつけないこと。
教育に携わる大人にとって、大切にしたい姿勢だと感じました。
学校には、福祉的な役割も求められている
子どもたちの抱える困難は、学校の中だけで生まれるものではありません。
家庭環境、経済的な問題、人間関係、発達特性、心身の不調、地域とのつながりの希薄さなど、さまざまな要因が複雑に関係しています。
そのため、学校には教科を教えることだけでなく、子どもたちの生活や背景を理解し、必要な支援につなげる福祉的な役割も求められています。
ただし、それは学校や先生だけがすべてを背負うという意味ではありません。
学校、家庭、福祉、医療、地域の人々などがつながり、それぞれの立場から子どもたちを支える仕組みが必要です。
学校に行けない子どもも、集団生活が苦手な子どもも、家庭にさまざまな事情を抱えている子どもも、安心してつながれる場所があること。
学校という一つの場所だけで子どもの育ちを判断するのではなく、その子の暮らし全体を見つめること。
そして、子どもたちが困難を抱えたときに、「自分が悪いからだ」と一人で抱え込まずに済むこと。
こうした支援のあり方を、教育と福祉の両面から考えていく必要があると感じます。
子どもや若者が安心して生きられる社会へ
今回の参加を通して、子どもや若者の自死という深刻な問題についても、改めて考えさせられました。
講演の中では、東京における子どもや若者の自死について、非常に厳しい現状を示す数字も紹介されました。
子どもたちが生きづらさを抱え、誰にも相談できず、追い詰められてしまう。そんなことが起きている社会を、私たちは決して当たり前にしてはいけません。
子どもたちに必要なのは、ただ「頑張れ」と励ますことだけではありません。
頑張れないときにも安心していられること。 学校に行けないときにも、自分の価値を失わずにいられること。 周囲と違っていても、否定されずにいられること。 そして、苦しいときに「助けて」と言える人や場所があること。
子どもたちが生きていくことに希望を持てる社会をつくるために、私たち大人には何ができるのか。
その問いを、一人ひとりが自分自身の問題として考えていく必要があるのだと思います。
再会と新しい出会いに感謝して
今回のわらたねフェス2026では、懐かしい方々との再会、新しいご縁、そして素晴らしいパフォーマンスを通して、多くの刺激と学びをいただきました。
西郷孝彦さん、後藤誠子さん、ワラタネスクエアの皆さん、出演者の皆さん、そしてフェスを支えてくださった皆さん、本当にありがとうございました。
遠く三条市から北上市まで足を運び、直接会って、話して、同じ空間で時間を過ごすことができたからこそ、感じられたことがたくさんありました。
人と人がつながること。 違いを認め合うこと。 誰かの「その人らしさ」を大切にすること。
それは、特別な誰かにしかできないことではありません。
私たち一人ひとりが、目の前の人を理解しようとすること。自分の当たり前を押しつけず、少しだけ相手の立場に立って考えてみること。
そんな小さな積み重ねが、誰もが自分らしく生きられる社会につながっていくのではないでしょうか。
子どもたちを変えるのではなく、子どもたちが自分らしく生きられる環境をつくる。
そして、大人も少し肩の力を抜いて、お互いの違いを認め合いながら生きていく。
わらたねフェスで受け取ったメッセージを、これからの活動にもつなげていきたいと思います。
素敵な出会いと学びを、ありがとうございました。

