先日、NHKの「ドキュランドへようこそ」で「セルフポートレート 拒食症を生きる」というノルウェーのドキュメンタリー番組を観ました。レネはその主人公であり、10代で拒食症が始まり、20代後半で写真家として注目されました。
レネのは自らの姿を写真に撮り、「痛みの中に美がある」とありのままの自分をさらけだすことで写真家として認められました。自身の圧巻の写真だけでなくノルウェーの美しい風景もとても印象に残るドキュメンタリーでした。
彼女の写真だけでなく、彼女自身の言葉もとても心に響きました。その中の彼女の言葉のいくつかご紹介したいと思います。

「痛みの中に美がある きれいじゃないけど 美しい」
「負の感情や苦痛を。生きることの痛みと、そこにある美を表現したい」
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脱固定観念!!

2021年09月08日

フリースクールという現場から見て「不登校」「ひきこもり」などに対する一般的なイメージと現状に乖離があると感じることが少なくありません。乖離の原因の一つは「不登校」「ひきこもり」について知らない、関心がないなど他人事であり、自分事として考える機会がまだまだ少ないことと思います。以前よりはメディアやニュースなどで「不登校」「ひきこもり」を取り上げられる機会が増えましたが、「不登校」「ひきこもり」を問題行動と捉えたり、「不登校」「ひきこもり」であることの負のイメージがまだまだ根強いです。
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日本は諸外国に比べると寄付文化がまだまだ根付いていないと言われていますが、以前よりはいろんなカタチでの寄付が出来るようになりました。昔は寄付といえば「赤い羽根共同募金」、「ベルマーク」などがありました。今は資金を集める方法としてクラウドファンディングが主流となっていますが、誰でも簡単に寄付がしやすいサイトなどが増え、誰でも気軽に寄付がしやすくなりました。しかし、日本に寄付文化が根付いているとはまだまだ言えない現状であり、諸外国は慈善事業への寄付やベンチャー企業への投資が盛んであり、いろんなことに何度でもトライできる環境があります。
フリースクールヒュッゲは現金による振り込み以外では「Syncable」といったクレジット対応の寄付サイト、「Brand Pledge」...

Harmonious Cacophony

2021年09月05日

「Harmonious Cacophony(調和する不協和音)」東京2020パラリンピック閉会式のコンセプトです。
今日で幕を下ろす東京2020パラリンピック。このコンセプトは多様な個性が一色になることなく、カラフルに合わさるーそんな「違いが輝く」世界を作り出すことを目指すといった内容となっています。開会式も閉会式もどちらも色彩感鮮やかで見応えがありました!!
「多様性」の重要性が叫ばれている世の中、「協調」という名の「同調」のもと「違い」を受け入れず排除する社会がまだ多分に残っています。閉会式で「What a wonderful world!」...

非常口

2021年09月01日

今日、9月1日はマエストロ小澤征爾の86歳の誕生日でありますが、1923年(大正12年)に関東大震災が起きた日でもあります。10万人近くの犠牲者が出た明治以降最大の地震災害です。10年前にも東日本大震災が起こり、かなり広い範囲で甚大な被害をもたらし、未だに復興半ばです。それ以外にも様々な災害に日本は見舞われていますが、災害時において大切なことの一つに「逃げること」が挙げあられます。特に東日本大震災において津波の被害は甚大であり、「逃げること」の大切さが一つの教訓となりました。
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「Sterben werd' ich,um zu leben!(私は生きるために死ぬ)」マーラー交響曲第2番「復活」第5楽章の合唱の歌詞の一節です。終楽章でもある第5楽章で壮大で高らかに歌われ、感動的にフィナーレを迎えます。
また、リストが作曲した「Les Préludes(前奏曲)」という曲がありますが、この曲は「人生は死への前奏曲」という考えに基づきリストの人生観が歌い上げられています。
この二曲に共通しているのは「生きる」「死ぬ」といったものが題材として使われていることです。ブログのタイトルを「生きるために死ぬか、死ぬために生きるか」...

~子曰、「君子和而不同。小人同而不和。」(訳:先生が言われた。「君子は人と調和し、仲の良い状態を保てるが、何にでも賛成はしない。小人は何にでも賛成するが、人と調和しない。」と。)~「論語」より

昨日、東京2020パラリンピックの開会式やってましたね。
東京2020オリンピックの開会式ではゲーム音楽の使用などが話題になりましたが、パラリンピックの開会式のほうが全体の調和がとれていてとてもよい開会式に思えました。パラリンピックではいろんな障害を持った人がいろんな競技に参加されます。開会式の中でも国を超えていろんな障害を持った人が出演されていましたが、それぞれの障害の違いを認めつつも調和のとれた世界観を感じることができました。
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8月も終盤に入り、夏休みが終わって学校が始まるところも出てきました。毎年のことですが、統計的に夏休み明け前後に自殺者の数(特に児童、学生など若い世代)が増える傾向にあります。夏休みが明け、学校に行かなければならないという状況が自殺者の数増加の一つの要因になってますが、そこに至るまでの経緯や要因は様々でこの時期だけの問題ではありません。
自分の悩みや気持ちなどを人に話すことによって自分の悩みや気持ちが解放され気持ちが少しでも楽になることがあります。抱えている問題の完全解決にはなりませんが、少しでも気持ちが楽になることで心に余裕が出来、前に進んでいけるようになることもあります。
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本日の新潟日報にて「街のとまり木」「#学校ムリでもここあるよキャンペーン」の関連記事として「フリースクールヒュッゲ」を紹介して頂きました。
昨年の児童・生徒の自殺者の数が過去最高でしたが、今年は昨年の倍くらいのペースで自殺者の数が増加し、先が見えず不安な状況が続き、鬱などの症状を抱えている子どもたちも増えているそうです。夏休みも終わりに近づき、学校が再開する時期になりますが、統計的にこの時期に不登校を訴えたり、自殺をする子どもたちが増えます。
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高校生来校!!

2021年08月16日

本日、高校生の方が来校し、フリースクール、不登校などについての話をする機会をいただきました。彼女自身、教育関係の進路を考えており、当事者経験もあることから以前から「フリースクール」「不登校」などに興味、関心があるだけでなく、「不登校」というものを世の中からなくしたいとも考えていました。彼女自身の「夢」実現のためにもフリースクールの現場の様子などを自ら目にし、現場の話を耳にしたいということで今回こちらに来校したそうです。
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